Ryoのぶろぐ

基本自転車パーツのレビューを書いています。

【GROWTAC】ディスクブレーキ手組みホイール組みました。【Equal】

はじめに

なぜ今の完組みホイール時代(特にディスクブレーキ)に手組みホイールという選択肢をしたのか…それには沢山の理由がある。

一番の理由としては面白いからである。逆に言えば完組みホイールは面白くないということ。f:id:RYO218:20230719003534j:image

確かに軽くて速いホイールは色んな選択肢がある。定番のSHIMANOやBORA、トレックならボントレガーなど

しかし購入してタイヤを付けて走るだけとなるとなんの面白みも無い。ましてや人気の車種であるÉmonda SLとなると仕様がダダかぶりする事がかなりある。f:id:RYO218:20230719003615j:image

ひねくれている私としてはもっとオリジナリティを出したい。(ならもっとマイナーな自転車買え)

あと社会人なりたての私には金銭の問題がかなりあった。

完成予想図

個人的な考えとしてロードバイクはトータルバランスの良さが大切だと思っている。

作ろうと思えば前後1200gを切るホイールも作れるだろうが平坦での安定感、剛性を考えると軽すぎるホイールはよろしくないのかもしれない。(富士ヒルとかなら良いのかも)

そこでたどり着いた答えは平坦メインで登れるっちゃ登れるホイール。踏んだ力をしっかり路面に伝える剛性。トラブルが起きにくい。どんな状況下でも乗り手が安心して踏める安定感。

これを目指して制作していく。 

パーツ選択

まずホイールの特性を決めるリム

近年ヒルクライムや平坦、場所を問わずに使用率が高いディープリム。見た目も迫力がありバランスの良い50mmを選択する事にした。

使用するリムは我らが日本製のGROWTAC Equalリムである。f:id:RYO218:20230719002406j:image

無難な見た目、そこそこ軽量、オフセットリム、ワイドリム等…とにかくてんこ盛りなリムだ。何より安い

発表当時から選択肢には入っていたがサイクルモードにて実際に触って見て確信を得た。

ハブ

第一候補はTNIのviteハブ。

ストレートプル、軽量、スターラチェットとかなり欲張りなハブだ。しかし在庫不足で直ぐに手に入らないことが判明。

同じTNIのREVOハブも考えたがこちらも在庫不足…

最終的に選ばれたのはFORMOSA f:id:RYO218:20230719002156j:imagef:id:RYO218:20230719002207j:image

重量はかなり重いが、耐久性の高いボディ、ベアリングを使用している。更に4爪36ノッチなのでしっかりと噛み込んでくれるだろう。

スポーク

リムが24hしか選択肢が無いので必然的にスポーク数は24本になる(最近28hなど展開が増えた)

手組みホイールを組んでみた事のある人はスポークに太さの選択肢がある事をご存知だろう。

一般的には2mmが使われているが軽くするために1.8mmという太さがある。

この0.2mmの差は大きいのか小さいのか正直分からない。

まぁ1.8にするつもりだったがスポーク長が選択肢に無かったので2mmにする事にした。

重くはなるがそれ以上に剛性、耐久性が良くなるとしよう。

選んだのはド定番であるDT SWISSのチャンピオンf:id:RYO218:20230719004047j:image

多くの人はエアロスポークを選択するのだろうが組み立てがめんどくさいのと空力に差があまりないと思うから普通の丸スポークを選んだ。

実際に組んでみて

まぁこれといって難しいことはなく直ぐに組み立てることが出来た。

重量はしっかり測っていないがゾンダDBより約100g軽いぐらいで仕上がった。

初めてのチューブレス  そして28c

私は結構クリンチャー派として今までやってきたが知見を広めるためにも初のチューブレス、28cを選択した。f:id:RYO218:20230719002330j:image

結果としては大成功の組み合わせだった。

最初にも書いた通りホイール自体がかなり剛性が高くカチカチに仕上げてある。

しかしどこかに力の逃げを作ってやる必要がある。

ある程度の弱さが無いと足がしんどいし最悪の場合スポークが切れたり破断してしまう可能性がある。

結果的にその力の逃げをタイヤに任せる事が出来たという事だ。f:id:RYO218:20230719004138j:image

ちなみにタイヤを取り付けて空気を入れるとスポークテンションがガン落ちする事があるので要注意だ。

実際に使ってみて

一言で表すなら理想どうり。

踏み込みに対する応答性、直進安定性がかなり良い感じだ。f:id:RYO218:20230719002435j:image

35kmぐらいまでの加速感や伸びは特にこれといってずば抜けてる訳では無いが、40km以上はやはりディープリムがしっかり仕事をしている。

ゾンダに比べかなり楽な印象がある。f:id:RYO218:20230719002540j:image

しかしこのホイールの本領発揮はスプリントである。

とにかく踏めばグングン加速していくのだがチューブレス28cにより50km以上でバイクを振っても路面に張り付きしっかりトルクを伝えている感覚だ。

不安感が全く無いのでいくらでも踏んでいけそうだ。

これはなかなかに面白い。

登りもバランスよく走れている感じだ。

どちらかと言うとスプリント向きのホイールに仕上がったと思う。

最後に

ここまで読んでくれた方々にまずはお礼を。

かなり自分語りのブログになってしまいましたが、少しでも手組みホイールに興味を持っていただけたら嬉しいです。

今後は富士ヒルに向けて軽量ホイールも組んでみたいと思っております。

最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
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